リフォーム = reform ?
![リフォーム](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/433097.png)
リフォームと聞いて思いつくもの…古い衣服をを仕立て直す「洋服リフォーム」もありますが、 最近では、家の模様替えや増改築など「住宅リフォーム」の方が一般的でしょうか。 その「リフォーム」という言葉、
re(再び)+ form(形作る)⇒ reform
だと思われがちですが、実は和製英語のようです。
英語の reform は「改革」や「改善」のこと。 建物に使う場合は、構造などを含めた全体的な改築を指します。 日本で使われる「リフォーム」に近いのは、renovation (リノベーション)だとか。
![リノベーション](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/1168631.jpg)
この「リノベーション」、最近よく聞くようになりましたね。 古いマンションの大改装、個性的でオシャレな物件、などなど。
実はこれも和製英語で、英語本来の意味は、「修復」「修理」などです。 解釈はそれぞれですが住宅メーカーなどでは、以下のように棲み分けているようです。
・リフォーム ⇒ 新築に近い状態に戻す
・リノベーション ⇒ 新築の時より良くする
本来の英語とはニュアンスが逆ですね。 ただ、住宅用語として今は明確な定義はありません。両方をまとめて「リフォーム」と思っていいでしょう。
さて、そのリフォームですが、どんなきっかけで行うのでしょうか。
リフォームの動機(きっかけ)
古くなったから
![リフォーム](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/162728_1.png)
国土交通省の調査などによると、リフォームの理由の多くはこれです。 長年住んでいるうちに家は古くなり、傷みや汚れが目立つようになります。 きれいにしたいのは誰でも思うでしょう。
我慢して使っていても、壊れてしまったら修理が必要ですね。
使い勝手が悪いから
![リフォーム](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/162728_2.png)
お風呂やトイレ・キッチンなどは、新築のころは満足して使っていたはずです。 でも年を重ねると、不便さを感じるところも出てきます。
また住宅設備の発展は目覚ましく、新しいものが羨ましいと感じるでしょう。 最新の機能を使うために交換したい、というのも目的のひとつです。
生活の変化により
![リフォーム](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/983744.png)
ここからは、先程の「リノベーション」と呼んだ方がいいかもしれません。 子供が独立した、二世帯で住むようになったなど、生活の中で家族構成が変わることがあります。 それに合わせ、部屋の数や造りを変えるたいという希望。 また家族に高齢者ができれば、できる限り住みやすくしてあげたい。
より暮らしやすくするために、以前より良い機能を望んでいるわけですね。
家を長持ちさせるため etc.
![リフォーム](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/24.jpg)
上のような動機は以前から変わりませんが、このところ増えているものがあります。 それは「家を長持ちさせたい」という理由。 国土交通省「平成29年度 住宅市場動向調査」 で示されています。
また、若い世代では「自分好みの家にしたい」、 シニアでは「快適なセカンドライフのため」 なども理由にあがるようです。
リフォームの目的が「不満を解消する」から「積極的に改良する」 に広がっているようです。
リフォームに適した季節
日本には美しい四季があり、春夏秋冬それぞれの風情を楽しむことができますね。 ではリフォームしようと思い立ったとき、すぐに始めるか、時期を考えるか、どうでしょう。 そこで、季節ごろのメリットや注意点などをご紹介します。
![春](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/1217175_1.png)
リフォームする季節で、一番人気なのが春。 入学や就職・異動などで新生活がスタートし、 家族構成やライフスタイルが変化します。これに合わせ、リフォームするケースは多いでしょう。
また春は、一年で一番気候が安定しています。 外回りの工事などが雨に邪魔されず、計画どおりに進むというメリットもあります。 住みながら工事するときも、冷暖房なしで快適に過ごせる季節です。
それ以外に、4月は新年度の始まり。 自治体の補助金も新しく始まるものがあります。 補助・助成制度は年間の予算額が決まっており、人気のものはすぐに終了してしまいます。 始まったばかりの春であれば、自分にもっとも有利な補助金を利用しやすくなるのです。
ただし、人気ならではのデメリットもあります。 大工さんや職人さんの人手不足になりやすく、依頼してもすぐに工事が始められないことも。 春のリフォームは、早めに計画・予約しておくことをおすすめします。
![夏](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/1217175_2.png)
夏の始まりには(6月~7月)、梅雨があります。 屋根や外壁のリフォームは雨の影響を受けやすく、工事が伸びてしまうことが考えられます。
そして梅雨が明ければ、今度は暑さが厳しくなりますね。 住みながらリフォームする場合、エアコンが使えなくなることを考えておきましょう。 また、大規模な工事では仮住まいが必要ですが、お子様の夏休みに合われれば通学の負担は減らせます。
ただ、夏は日照時間が長いのも特徴。 一日の工事時間を長くとれる、というメリットはあります。
![秋](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/1217175_3.png)
秋雨前線が過ぎれば、涼しくて晴れの日も多くなる秋。春と同じく、リフォームの人気シーズンです。 エアコンもいらないので、さまざまな場所のフォームに適しています。
しかし、問題になるのが台風。 梅雨と違っていつ来るか予測できず、はからずも工事が延びてしまうことも。
さらに台風の暴風雨圏に入ってしまうと、工事中の部分から被害が発生する危険性もあります。 台風は大きなデメリットと言えます。
![冬](https://yumex-g.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/1217175_4.png)
寒さが厳しくなる冬は、リフォームを避ける人が多いようです。 ですから、工事の依頼が少ない時期。 ということは、職人さんたちも手が空いていることになります。 春先では引っ張りだこだった有能な職人さんに、工事を頼めるというメリットが出てきます。
しかしその分、天候の悪さは軍を抜いています。 低温により塗装や接着剤の乾きが悪かったり、 雪や霜の影響で、工事が中断する場合もあります。 日も短いので一日の工事時間が短くなり、工期が長くなるデメリットもあります。
まとめ
季節 | 人気 | 特徴 |
---|---|---|
春 | ◎ | [メリット] ・温暖な気候、天候の崩れが少ない。 ・年度替わりで新しく始まった補助金を利用しやすい。 [デメリット] ・職人さん、大工さんの人手不足。 |
夏 | ○ | [メリット] ・工事時間を長くとれるので、工期が短くなる可能性がある。 [デメリット] ・工事場所によってはエアコンが使えず、暑い。 ・梅雨時期は工期が伸びる可能性がある。 |
秋 | ○ | [メリット] ・工事中にエアコンが使えなくなってもさほど支障がない。 [デメリット] ・台風がいつ来るか分からず、もし台風がきた場合工期が延びる可能性がある。 |
冬 | △ | [メリット] ・有能な職人さん、大工さんを確保できる。 [デメリット] ・天候が悪く、工事に影響することがある。 ・工事時間が短くなり、工期が長くなる可能性がある。 |
最後に
リフォームの動機はいろいろありますが、季節ごとにメリット・デメリットはあります。 リフォームを思い立った時、いつ工事すればいいのか検討してみて下さい。
住宅にトラブルが起きた時は、直すのは先決です。 ですが、やがて来る季節への対処などは、込み合う可能性もあります。 希望する時期によっては、早めの準備が欠かせません。